難聴のタイプ
聴力低下の最も顕著な理由は、加齢によるものまたは過度の騒音へさらされたことによります。しかしながら難聴は、感染症、頭部への外傷、ガン治療、特定の薬の服用などから生じる場合もあります。
難聴は、音を伝える部分である外耳、中耳に原因がある場合、また音を感じる内耳の聴神経の損傷や有毛細胞の減少などによって生じます、またこれらの症状の混合によって生じる難聴もあります。
音を伝える部分である外耳と中耳に原因がある(伝音難聴)
伝音性難聴は、音を伝える部分(外耳と内耳)に原因があり、音を感じるセンサーの役目をする内耳へ音を届けることを妨げます。主要な原因は耳垢のつまり、鼓膜の損傷、滲出性や慢性中耳炎、耳小骨の損傷などによって生じます。
音を感じる部分である内耳に原因がある(感音難聴)
このタイプの難聴は、内耳や聴覚神経の損傷に起因します。感音難聴では、音信号の正しい伝達が妨げられます。過度な騒音、病気などがあげられますが、加齢も原因の一つです。人によっては感覚細胞(有毛細胞)が50歳前後で損傷が認められる場合もあれば、80歳を過ぎてもわずかに聴力の低下にとどまる方もいます。感音難聴の多くは医学的治療が難しいとされます。
伝音難聴と感音難聴の症状を併せ持つ(混合性難聴)
どちらの部分の原因が大きいかにより、その症状は人によってさまざまに異なります。