2. そんなに聞こえは悪くないから助けはいらない
聞こえが今までとは違うこと、また難聴に気づいている方であっても、自分だけでどうにか解決したいという気持ちがサポートを求めることをためらわせますが、ここでも実際は、補聴器に代わって家族や周囲の友人など、聞こえを助けてくれる人々のネットワークに依存している場合も多くみられます。
このようなケースで実は気づいていないことは、難聴を長きに放置しておけばおくほどに、聞こえの状態は悪化し、対処が難しくなることがあるという事実です。
そして、聞こえづらさによって会話を交わすのが億劫になり社会的に孤立してしまうと、誰かに助けを求めることはさらに困難になります。このような現実は、難聴を真剣に受け止め、専門家の助けを借りて積極的に対処すべき、重要な理由の一つといえるかもしれません。