客と聴覚ケアの専門家

聴覚ケアはヘルスケア

耳や聞こえに気を配ることは、
健康そのものを考えることにつながります。

耳を中心とした聴覚機能はもちろんのこと、
聞こえはわたしたちの健康においてさまざまな役割を果たしています。

聞こえを大切にすること

現在、健康に関心を持つ人々が増えています、皆様もそのお一人かもしれません。歯科や眼科での定期健診を欠かさず、かかりつけのお医者さんにも定期的に足を運んでいらっしゃるかもしれません。さらにスポーツジムに通ったり、スポーツを楽しんだり、さらにヨガなどを通じて健康な身体づくりを日課にされている方も多いことと思います。

その一方でほとんどの方がそうであるように、皆様が健康な毎日を想像する際、一つだけ忘れがちなこと、それは「聞こえを大切にすること」です。

5人に1人

決して無視はできないこと

聴覚の健康は、実際に無視すべきではない事柄の一つです。米国国立公衆衛生院の調査によれば60歳以上の人々の5人に1人が聞こえの悩みを持っており、その数は350万人にも達します。年齢や性別、環境や暮らし方を問わず難聴は起こり得ますが、大半の人々は聞こえについては無関心です。

しかしながら聞こえは無視されるべきではありません。聞こえづらさをそのままにしておくことは生活の二つの側面に深刻な影響を与えます。一つは、自身の聴力が低下しているということです。聴力の低下によって会話についていくことが難しくなり、必要な情報を逃してしまうことがあります。このようなことからよりストレスを感じたり、対処が難しいと感じることが増えるかもしれません。

医師と患者

聞こえの問題にとどまらないこともあります

難聴の進行は、さまざまな深刻な病気との関連が疑われる場合があります。

  • 心臓および心血管疾患との関連:
    心血管疾患の負の影響は、末梢および中枢聴覚系の双方において聴力に影響を及ぼす可能性があるとされます。
     
  • 糖尿病との関連:
    糖尿病の成人は難聴につながるリスクが約2倍になるとされます。
     
  • 認知機能との関連:
    複数の研究によると、難聴によって認知機能の低下が健聴の方がに比較すると高いとされ、難聴を持つ高齢の方々は、認知に関わる問題を抱える可能性が高いとされています。
     
  • 落ち込み、うつとの関連:
    難聴による孤独感、精神的な影響は、生活の質(QOL)と精神面における影響の双方に関係を及ぼします。
     
  • 慢性的な腎疾患との関連:
    研究によって、中等度の慢性腎疾患を持つ人々は、難聴につながるリスクが高いことが示されています。

良いお知らせ:対処方法があります

難聴の要因、また聞こえは個人個人で異なりますが、お伝えしたい良いお知らせとは、多くの場合、聴覚ケアを通じて難聴は治療や、また聞こえの改善が可能であるということです。

また、視力検査、歯科検診などのように、定期的に(医療機関において)聴力をチェックいただくことは、しばしば難聴に関連を持つ、その他の重大な病状を見つけることにも役立ちます。

耳鼻科医をはじめとする聴覚ケアの専門家を受診いただくことで現在の聞こえの状況について把握することができます。また、補聴器の装用が自然な聞く力を取り戻すサポートになるかどうかについても相談や検査を受けていただくことができます。

いつもと聞こえが違うと感じたら耳鼻科を訪問いただくこと、また定期的な聴力検査は、健康のため意義のある選択肢です。

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