3月3日は「耳の日」です。「耳の日」は、難聴と言語障害をもつ人々の悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められました。3月3日は、電話の発明者であり、ろう教育者であったグラハム・ベルの誕生日でもあります。世界に目を向けると3月3日は国際耳の日“World Hearing Day”(ワールド・ヒアリング・デー)と世界保健機関(WHO)によって定められ世界各地で啓もうのための様々なイベントや取り組みが行われています。世界保健機関(WHO)は、2018年2月の推定値として全世界で4億6,600万人の人々が、難聴を抱えていると報告しています。
WHOが2018年2月に発表したリポートによると
- 現在、全世界では約4億6,600万人の人々が聴覚障害を抱えていると推定されている
- 世界的な人口の増加と高齢化の流れに伴い、難聴を抱える人々の人口は急速なペースで増加している
- 現在の状況に対しての措置が講じられなければ、2030年までには6億3,000万人の人々が難聴を抱えた生活を送ることになり、またその数は2050年までに9億人以上に成長すると予測
本年のWorld Hearing Dayにおいて、WHOは世界における難聴者の急激な増加を報告するとともに”Hear the future”(未来を聞こう)のテーマを掲げ耳の健康や聞こえに影響を与える病気の治療、そして聴覚ケアの重要性を強調しています。
耳の日、そして国際耳の日に際して
3月3日の耳の日に際し、オーティコン補聴器のプレジデント、木下聡は次のように述べています。「ほとんどの方が聞こえの低下があってもそのことに気づいていませんが、難聴を放置しておくと様々な副次的影響が生じます。高血圧や生活習慣病との関連に加え、近年難聴が認知症の早期発症に繋がる恐れを指摘する幾つかの研究結果が発表されています。そのひとつが、英国の認知症予防・介入・ケアに関するランセット委員会の研究です。この研究では、45歳~65歳の中高年期の難聴を、認知症発症に寄与する危険因子の一つとして挙げる一方で、難聴を適切に管理することは認知症のリスクを軽減する一助となると報告しています。補聴器技術の進歩により、補聴器はこれまでより一歩踏み込んだ聞こえのサポートができるようになっています。オーティコンでは製品や聞こえに対してのさまざまな啓もう活動を通じて人々が新たな聞こえの世界を広げるよう力づけてまいります。」
知っておきたい聞こえの知識
■難聴の原因となるイベント/活動 トップ5:
- 大音量のコンサート
- ヘッドフォンの使用
- 大音量で音楽を聴く
- 騒がしい子供の傍にいること
- 交通量の多い通りの近くにいること
■聴覚を保護するための重要なヒント:
- 耳栓の着用 ※耳の中にぴったりとフィットしていないと効果が得られないことに注意。
- 耳栓を適切にフィットさせるのが難しい場合は、子供用の耳防護具を使用する。
- 大型大音量スピーカーとの距離を保つ。
- 周囲の音環境に不安がある場合は、アプリを使用して騒音測定を行う。
参照サイト
3 March 2018: World Hearing Day (英文)
本件に関するお問い合わせ
- オーティコン補聴器:山口(PR)、渋谷(プロダクトマーケティング)
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