聞こえについて話すことってありますか?
もし、あなたが聞こえにくさを感じた時、あるいは、あなたの大切な人が聞こえにくそうにしているとき、どうしますか?
そんなとき、まずは難聴についてもっと「話してみる」ことから始めませんか?
このイベントは、難聴について、いろいろな方にご参加いただき、
トークテーマを「難聴と認知症 聴覚ケアの重要性~もしも身近な人が難聴だと分かったら~」と題し、
それぞれの視点から語っていただきました。
また、このイベントは8月21日よりスタートしたオーティコン国際シンポジウム2021のスピンオフ企画でもあります。
聴覚ケアの最前線をアカデミックに発信する国際シンポジウムについて、内容をオーバーラップしてお届けいたします。
どうぞオーティコン国際シンポジウムスピンオフ企画「みんなで話そう難聴のこと」をお楽しみください。
加齢性難聴高齢者の心理や高齢者コミュニケーションの研究者と、難聴当事者でもある社会心理学の研究者、
また耳鼻科での臨床経験がある言語聴覚士という、現役の教育者3名によるわかりやすい「聞こえ」にまつわるトーク
前編:難聴と認知症、聴覚ケアの重要性
後編:もしも身近な人が難聴だと分かったら?
聞こえの専門家である言語聴覚士と、音響の専門家であるレコーディングエンジニア、
難聴当事者としてさまざまな情報を発信するYouTuberによる、異色のコラボレーショントーク
前編:難聴と認知症、聴覚ケアの重要性
後編:もしも身近な人が難聴だと分かったら?
城西国際大学 福祉総合学部 福祉総合学科 教授
臨床心理士,公認心理師
略歴
1998年 青山学院大学 大学院 文学研究科心理学専攻博士前期課程修了 修士(心理学)
2002年 青山学院大学 文学部 心理学科 助手
2007年 星美学園短期大学 幼児教育学科 専任講師
2012年 城西国際大学 准教授
2018年 博士(老年学) 学位授与大学:桜美林大学
2018年 青山学院大学 ジェロントロジー研究所 客員研究員
2020年 城西国際大学 教授
イベントメッセージ
誰でもが難聴になる可能性はあります。もしも聞こえにくくなったら、早めの対処が重要です。ですから若い人たちを含め、多くの人たちに「難聴」や「難聴が健康に与える影響」、そして「対処方法」について知ってもらいたいと思っています。
北陸学院大学 人間総合学部 社会学科 教授
公認心理師
略歴
2004年 日本学術振興会 特別研究員 (PD)
2006年 博士(心理学)学位授与大学:東京都立大学
2012年 青山学院大学 社会情報学部 助教
2017年 青山学院大学 社会情報学部 附置社会情報学研究センター 特別研究員
2019年 北陸学院大学 人間総合学部 社会学科 教授
イベントメッセージ
難聴者の精神的健康の研究をしています。小学生時代に発覚した難聴の原因が4年前にようやくわかり、補聴器と人工内耳で暮らしています。聞こえについて相談できる人がいることは安心だけでなく予防や治療にもつながります。国際シンポジウムでは難聴と認知症の関わり、補聴器の効果に関する最新情報を知ることができました。ぜひご覧ください。
略歴
病院の耳鼻咽喉科で臨床を積んだ後、言語聴覚士養成校の専任教員を経て、現在は非常勤講師として数校で聴覚系の授業を受け持つ。それと並行して聴覚の福祉関連業務にも従事。
イベントメッセージ
国際シンポジウムでは難聴が脳の認知機能に影響を及ぼす可能性があることを、いろいろな角度から説明されています。このディスカッションは国際シンポジウムに関連したものですが、専門知識をお持ちでない方にもできるだけわかりやすい内容になっていると思います。「難聴と認知症」「補聴器」のことに少しでも関心を持っていただければ幸いです。
レコーディングエンジニア
略歴
1984年九州芸術工科大学(現、九州大学)芸術工学部音響設計学科卒業後、音楽スタジオ勤務を経て作曲家 久石譲のスタジオ、ワンダーステーションに勤務。以後、久石譲を始めとして、数多くのセッションに参加する。
現在はフリーランスとして映画、ゲーム、ドラマなどの音楽を始めSoundHorizonなどのアーティスト作品にも参加している。
日本レコーディングエンジニア協会理事、日本音響学会会員、東京藝術大学および専門学校HAL東京 非常勤講師。
イベントメッセージ
音楽録音という、基本、健聴者を対象とした仕事をしていますが、最近、難聴の人たちに音楽の楽しみを伝えるにはどうすればいいかを考えるようになってきました。音が聴こえづらくなることによって、音楽や会話といった様々な楽しみ(聴覚刺激)を得にくくなってしまうことは、認知症の進行にも大きく影響を与えるのだと思います。今回、縁あってこのようなトークイベントに参加させていただくことになり、自分自身、改めて聴覚の大切さを感じているところです。
難聴当事者によるYouTuberグループ
略歴
2020年4月に、ゆうりとのんの2人で「難聴トーーク!」を立ち上げる。
難聴当事者として「色んな難聴者がいることを知ってもらいたい」「私たちの経験談が1つの情報として提供できたら…」という想いで、自分の経験談から難聴あるある話を2人でSNSを通して情報発信する。その後、ター坊とあいりの新たなメンバーが加わり、現在、4人それぞれのカラフルなトークを繰り広げている。
イベントメッセージ
今回私たち4人は、聴覚障害のある当事者として出演させて頂きます!
私たちは普段から補聴器や人工内耳を装用して口話で過ごしています。このような機器を装用して、周りの人と口話でコミュニケーションを取っていますが、もちろん周りの人の理解があって成り立っています。私たちの経験が誰かの背中を押すと信じて、コミュニケーションや周りの理解についてお話しさせていただきます。