子どもたちの学習能力を養う上で聴覚は欠かせません。母胎においても子どもは母親の心臓の鼓動などの音を認識し始め、生まれたその日から言葉や環境音を通じてスキルと知識を身に付け始めます。私たちが日常生活でどれだけ音に依存しているかを想像するのは簡単でしょう。最も単純な作業でさえ、聞くことができれば簡単になります。子どもの発達にとって聴覚は重要な感覚機能であり、それがなければ、子どもは人生の多くの側面で困難を感じることになるでしょう。
子どもたちは急な学習曲線を描き成長するので、大人よりも音に依存しています。子どもは生まれたその日から歩く、食べる、感情の表現の仕方などを学ぶだけでなく、話すことも学びその後学校で教えられる読み書きや社会的スキルなどすべてのスキルを習得する必要があります。教えられていることを直接的または間接的に聞くことができれば、学習することはとても簡単になります。聞こえにくさがあると、無意識に聞こえてきたことからの偶発的な学習による発達に影響を与えます。また、子どもたちの周りの世界で何が起こっているのかを理解するための更なる労力が必要となるために聞き取り難さによりすぐに疲れてしまう可能性が高くなり、難聴により周囲との関係にも影響を受けることになります。
子どもの聞こえはなぜ重要なのかについてさらに詳しく
難聴をもつ子どもを助けるための最初のステップは、問題を特定することです。問題を特定する最良な方法は、兆候を知ることです。ここでは、子どもに難聴の疑いがある場合に、その兆候を認識するための知識の提供を目的としています。子どもの成長とともに、さまざまな課題に直面するにつれて変化していくことから、年齢に応じた子どもの難聴への対応と必要なサポートについてもご紹介しています。こちらからお読みください。
0~3歳の乳幼児
◆ 年齢に関係なく一般的な子どもの難聴の兆候
お子様に難聴の疑いがある場合は、耳鼻咽喉科の専門医に相談して、年齢に応じた適切な指導を受けることをお勧めします。ここでは、年齢に関係なく注意すべき子どもの難聴の一般的な特徴と徴候をいくつか紹介します。
- 音とその方向についていけない
- 話しかけられても反応しない
- 質問を理解できない、または適切に答えられない
- 注意が散漫で意識がそれている
- 会話の発達が遅い
- 他の子どもとのコミュニケーションに苦労する
- 欲求不満な行動をとりがち
- 学業成績が悪い
- さまざまなデバイスで音量を上げる
子どもに難聴の疑いがある場合には、お近くの耳鼻咽喉科の専門医に相談して、まずは聴力検査を受けることをお勧めします。
【本件に関するお問い合わせ先】
オーティコン補聴器 (デジタルマーケティング:林田)
TEL:044-543-0615 FAX:044-543-0616 E-mail:info@oticon.co.jp