聴覚は、子どもの発達に不可欠な要素です。難聴に対処できていないと、言語などの重要な発達が遅れたり、社交などの重要なライフスキルに影響を与えたりする可能性があります。幸いにも子どもの難聴への対処を助ける手段はたくさんあります。最初のステップは、潜在的な問題を特定することです。
子どもの聞こえはなぜ重要なのかについてさらに詳しく
子どもは3歳までに著しく発達します。このため、0~3歳の難聴を見分けることは非常に困難です。それに加え、子どもたちはそれぞれ違ったペースで言語などの多くのスキルを習得するため、子どもの抱えている課題の考慮を必要とする場合があります. 難聴は、この重要な期間に言語発達を遅らせる可能性があり、言語による学びの機会を完全に認知できない可能性があることから、学習や他のスキルの習得にも影響を与える可能性があります 。
3歳までの子どもの難聴を特定するための兆候を知るヒントをご紹介します。
◆ 生後 6 か月未満の子どもの難聴の兆候
乳幼児期の子どもの難聴を特定することは、特に軽度の場合は困難です。ただし、注目すべき兆候がいくつかあります。子どもが次のことができない場合、難聴の兆候がある可能性があります。
- 音や音楽に反応する
- 音の方向に目を向ける
- あなたの声を認識して反応する
- 音を出すおもちゃに気づく
- 嬉しいときや動揺したときにさまざまな音を出す
◆ 1歳までの子どもの難聴の兆候
子どもが1歳になると、多くの発達のマイルストーンへ到達していることでしょう。子どもが次のことができない場合、難聴の兆候がある可能性があります。
- 名前に反応する
- 向きを変えて音の方向を見る
- 「いいえ」、「もっと?」、「上」、「パパ」などの簡単な言葉を理解して反応する
- 短い時間、歌や話を聞く
- よく知っている声/音楽/音を認識する
- 「いないいないばあ」や似たような遊びを一緒にする
- 簡単な音を出す - 初めての言葉を発している可能性があります
◆ 2歳までの子どもの難聴の兆候
子どもが2歳になると体だけでなく、音や言葉も含めさまざまな体験を積み成長していることでしょう。子どもが2歳の誕生日までに次のことができない場合は、難聴の兆候がある可能性があります。
- たくさんの新しい言葉を理解し使う
- 本や日常生活の中で名前を付ける
- 「人形を取って」、「ママのところへ行って」、「犬を見て」などの簡単な指示に従う
- 体の部分や本の中の写真を言うと認識する
- 「あれは何?」、「あれは誰?」などの簡単な質問に答える
- 「パパ 抱っこ」や「バナナ いらない」などの単語を組み合わせる
◆ 3歳までの子どもの難聴の兆候
このころの子どもたちは、今や歩き回ったり(または走り回ったり)、言葉を通して自身の個性を表現していることでしょう。この年齢までに、子どもがまだ次のことができない場合は、難聴の兆候がある可能性があります。
- 短い文章にまとめる
- 大と小、上と下、始める/止めるなどの反対語を理解する
- 知っていること(自分が理解していること)を人に話したりする
- 「なぜ?」と疑問に思い質問して理解する
- 「部屋に行って毛布を取ってきて」など、複雑な指示に従える
- 新しい単語をすぐに覚えて理解する
◆ 子どもに難聴の兆候がある場合 – 次のステップ
これをご覧になって自分の子どもに難聴の疑いがあるかもしれないと思い当たることがある場合、早期発見、早期介入をはじめることは、子どものその後の人生に大きな違いをもたらす可能性があります. 最初のステップは、耳鼻咽喉科の専門医に相談して子どもの聴力を検査してもらうことをお勧めします。
0~3歳の乳幼児のために役立つ情報はこちらでご紹介しています。
【本件に関するお問い合わせ先】
オーティコン補聴器 (デジタルマーケティング:林田)
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