先進補聴器オーティコン オープンが、世界累計販売台数200万台突破!
115年の歴史を持つ補聴器メーカー、オーティコン補聴器(本社:神奈川県川崎市、プレジデント:木下 聡)は、来る3月3日(耳の日)に先だち、聞こえと健康の重要性について広く世間に関心をもっていただきたく、欧州諸国と日本の補聴器普及率の実情と聴覚ケアの重要性をお伝えします。
また、2019年1月時点において、オーティコンの先進補聴器「Oticon Opn(オーティコン オープン)以下、オープン」が、2016年発売以降、世界累計販売台数で、200万台を突破したことをお知らせします。
先進補聴器「オーティコン オープン」は既存の補聴器技術では困難とされていた「騒がしい音環境においても、周囲360度の自然な聞こえを届ける」ことをコンセプトに、補聴器市場にパラダイムシフトを起こしてきました。その後もラインナップを拡充、昨年秋にはオーティコン史上最小の耳あな型も加わり、オープンシリーズ全スタイルが揃いました。
オーティコン補聴器の本社がある、デンマークを含むヨーロッパ諸国は補聴器大国とも言われ、欧州で難聴を自覚している人(自己申告による難聴者率10.9%)のうち約8割が耳鼻科医やかかりつけ医に相談、最終的に約4割が補聴器を装用していることが報告されています。日本における難聴者と補聴器の実情についての大規模市場調査であるジャパントラック2018によると、国内で難聴を自覚している人の割合は11.3%と、欧州と大差ないにもかかわらず、補聴器を実際に手に取る率はわずか14%と大変低い数値となっています。*1及び2 日本では難聴を自覚しつつも耳鼻科の受診など、難聴に何らかの対処をしたという人々は約4割にとどまり、6割以上が難聴を放置しているのが現状なのです。*1
出典元:JapanTrak 2018 調査報告
★「医師に相談」の各国の数字については、Japan Trak 及び Euro Trakの各元データに小数点第一位までの数字の記載がないため、小数点以下の記載をしておりません。
難聴を放置しておくことでコミュニケーションの難しさから周囲と距離をおく、引きこもりがちなるなど社会的孤立やうつ病へつながったり、認知機能の低下の加速に結び付いたりする可能性についても指摘されています。近年の国際的な研究結果によって積極的な補聴器の装用により、人の声や音の聞き取りが楽になり、脳にも音の刺激が入ることで社会との関わりも促進し、認知機能の低下を遅らせる可能性があることが裏付けられています。*3 国際的な専門家メンバーによって構成された、認知症予防、介入およびケアに関するランセット委員会(Lancet Commissions on Dementia Prevention, Intervention and Care)は、 認知症の発症につながる年齢に関連した9つのリスク要因を挙げる中で、認知症症例のうち3件に1件が、年齢に応じたリスク要因を排除することで認知症を遅延または予防する可能性があるとしています。中高期(45歳~65歳)においては聴力低下への早期の適切な対処が後年での認知症を予防できる重要な要素となり得るとしています。*4 耳や聞こえに気を配ることは、健康そのものを考えることにつながるとして、オーティコンは『聴覚ケアはヘルスケア』を提唱しています。
聴覚ケアのために開発された先進補聴器「オープン」は「騒がしい環境下においても、周囲360度の自然な聞こえを届ける」ことをコンセプトに、弊社自社開発のモンスターチップ、べロックス(Velox™)と新技術の開発をもって実現化。大勢で食卓を囲んだときなどでも、周りの人の声が自然に耳に入るので、自分が加わりたい会話の輪にスムーズにとけ込むことが可能です。また人は脳で聞いているということに着目し開発された「オープン」は、脳の聞く働きをサポートし疲れやすさを軽減、脳に優しいことが実証された初めての補聴器です。
オーティコン補聴器 プレジデント、木下 聡は次のように述べています。「弊社の補聴器、オープンの世界累計販売台が200万台を超え、オープンが世界の難聴に悩む人々の聞こえを変え続けていることを大変嬉しく思います。WHO(世界保健機関)によると日本人の男女の健康寿命の平均値は世界第二位の74.8歳となり世界平均の63.3歳を大きく上回っています。*5 健康寿命とは健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を指しますが、健康寿命を伸ばし、活動的な毎日を過ごしていくために、聴覚ケアの重要性が以前より増していることが近年分かってきました。3月3日、耳の日が、ご自身やご家族の聞こえを考えたり、耳鼻科受診など聞こえに対処したりするアクションのきっかけになれば幸いです。欧州諸国と同様に、日本でも聞こえや聴覚ケアに関する関心が高まり、聞こえの改善に寄与する補聴器がごく身近な聞こえのパートナーとして選ばれることを願っています」
▼オーティコン オープン(Oticon Opn™)製品サイト
▼オーティコン補聴器取扱店検索サイト
▼オーティコン製品に関する資料請求・お問い合わせ
フリーダイヤル: 0120-113321 営業時間 9:30~17:30(土、日、祝日を除く)
*1 Japan Trak(ジャパントラック)2018
*2 Euro trak (ユーロトラック)Denmark 2016、Euro trak France 2018, Euro trak Germany,2018, Euro trak Italy 2018, Euro Trak UK 2018
*3 参照文献:“Self-Reported Hearing Loss, Hearing Aids, and Cognitive Decline in Elderly Adults: A 25-Year Study”, The American Geriatrics Society Oct. 2015, OCTOBER 2015–VOL. 63, NO. 10.
*4 Livingston G, Sommerlad A, Orgeta V, et al. Dementia presentation, intervention, and care. The Lancet. 2017;390(10113):2673-2734.
*5 WHO(世界保健機関)による世界保健統計2018年版
耳の日について
「耳の日」は、難聴と言語障害をもつ人びとの悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案により、昭和31年に制定されました。日本耳鼻咽喉科学会では毎年「耳の日」に、都道府県ごとに、難聴で悩んでいる方々の相談や、一般の人びとにも耳の病気のことや、健康な耳の大切さを知っていただくための活動を行っています。
ちなみに、3月3日は、電話の発明者であり、ろう教育者であったグラハム・ベルの誕生日でもあります。
オーティコンについて
補聴器におけるパイオニアであるオーティコン社(Oticon A/S)は、ハンス・デマントにより1904 年にデンマークに創設されました。オーティコンは世界で唯一の慈善財団が所有する補聴器会社であり、ウィリアム・デマント・ホールディング社の傘下にあります。その日本法人としてオーティコン補聴器は1973年より日本市場における製品の製造・販売を行っています。オーティコンの企業理念「ピープル・ファースト」とは、「聞こえに悩む人々を第一に考え、彼らが自由に伝えあい、自然にふるまい、そして活動的に生活できるように力づける」という信念に基づきます。オーティコンは先進のノンリニア補聴器、フルデジタル補聴器および人工知能補聴器を開発し、業界のパイオニアとして革新的な技術を難聴者とともに開拓してきました。1977年には先進技術とオージオロジー(聴覚学)を研究するエリクスホルム研究所(デンマーク)を設立、世界中から参集した様々な分野の科学者と1,000人以上のテストユーザーと共に、将来の補聴器開発に取り組んでいます。オーティコンは世界各国で補聴器をはじめ、聴覚関連機器、医療機器の製造・販売を行っています。
本件に関するお問い合わせ
- オーティコン補聴器 ソリューションマーケティング部(担当:木下、山地)
- TEL:044-543-0615/ FAX:044-543-0616/ E-mail:info@oticon.co.jp