聞こえの問題は、認知機能の働きに影響
Hearing impairment greatly influences the cognitive functions
『難聴を放置すると、認知機能低下のリスクが増大する』
2015年に発表されたエレン・アミーバ教授の25年にわたる研究結果は、日本でも補聴器業界にとどまらず、広くメディアに取り上げられました。最近の研究によって、補聴器の装用は、難聴を放置したままで起こり得る認知機能の加速的な低下を防ぐことができるということが明らかになりました。この研究はボルドー大学のエレン・アミーバ教授のチームによって行われた25年にわたる研究成果です。このたび、アミーバ教授が聴能学を初めとする基礎研究を行うエリクスホルム研究センター*1を訪問し、自身の研究について意見交換が行われました。アミーバ教授は「この研究が、加齢や難聴に関してのステレオタイプの考え方の方向性を変えるきっかけになれば」と述べました。
アミーバ教授はこのようにも言っています。「聞こえの問題へ取り組むタイミングについて遅すぎるということはありません。しかしながら一言だけ言うならば、より早期に難聴へ対処することは、認知機能にとって、良い結果が期待できるということです。」
補聴器の装用が、難聴を放置しておくことで起こる認知機能の加速的な低下を防ぐことにつながることを初めて研究者の立場から明示したこととなります。
*1 エリクスホルム研究センターについて
エリクスホルム研究センターは、デンマークにあります。オーディオロジー(聴覚学)に関わる研究を、物理学、音響学、生理学、聴能学や工学に至るまで、幅広い分野の研究員と大学や民間企業の研究者との国際的協力により行なうため1977年に設立されました。
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