あなたが、世界中で耳鳴りに苦しんでいる何百万もの人たちの中の一人なら 、耳鳴りが仕事だけでなく、社会生活や家族との生活 にも多大な影響を与えることがあることを知っていることでしょう。耳鳴りが絶え間なく続くことで、ストレスの原因となり、うつ病につながる可能性があります。
耳鳴りは、周囲で発生していない音を知覚しているもので、 この症状は脳が引き起こしている可能性があります。多くの人にとって、耳鳴りは耳の中で音が鳴っているように聞こえることが特徴ですが、「ジー」「ゴー」という音や、「キーン」「ピー」という音など人によって聞こえる音はさまざまです。
耳鳴りについての事実を知ることは、耳鳴りの症状を適切に緩和する方法を見つけることに役立ちます
英国耳鳴協会では、世界中で凡そ10%の人たちが多かれ少なかれ耳鳴りに苦しんでいると推定しています。多くの人たちが耳鳴りに苦しんでいることから、事実と作り話を区別することがこれまで以上に重要になっています。耳鳴りについての真実を理解することは、あなたの生活の質を改善する上で、耳鳴りを効果的に対処・治療し、症状を緩和するための良い機会となります。
誤解その1:耳鳴りは不治の病である
それは真実とは言えません。耳鳴りはそれ自体が病気ではありませんが、いくつか耳鳴りを引き起こす原因となるものがあります。音響による外傷、神経の損傷、血管の疾患、脳の損傷は、耳鳴りを引き起こす可能性となる健康上の問題の一例です。また、特定の薬を服用することによって引き起こすこともあります。「治療薬」がないのは事実ですが、症状を緩和し、耳鳴りと上手に付き合って生活するための治療法があります。
誤解その2:食事を変えることで、耳鳴りを治せる
アルコール、塩分、カフェインなどの特定の添加物や食品が耳鳴りを悪化させると考える人もいますが、大抵はそれだけが主な要因ではありません。一般的には健康を保つためには、バランスの取れた食事をとり、適度な運動を含む健康的なライフスタイルを維持することが大切ですが、耳鳴りの対処や治療を分けることができます。耳鳴りの対処には、食事やライフスタイルを変えることも含まれますが、それだけでは耳鳴りを緩和することはできません。多くの場合、音響療法とカウンセリングを伴います。
誤解その3:耳鳴りについてできることは何もない
あなたにできることがあります!耳鳴りの研究は続けられており、治療法は絶えず考案され、改善されています。耳鳴りが軽度、中等度、重度のいずれであっても、耳鼻咽喉科の専門医は症状を和らげ、快適に過ごせるようにするための解決策と治療法を提案することができます。原因を特定し、適切な治療を進めるためにも、まずは耳鼻咽喉科の専門医に受診して相談することをお勧めします。
誤解その4:耳鳴りは難聴者だけ
難聴者も耳鳴りを患っている可能性があり、しばしば関連づけられることがあります。しかしながら、難聴でなくても耳鳴りを引き起こすことがあります。ロックコンサートでの爆音や工事現場での爆発音など、非常に大きな音にさらされると、一時的に耳鳴りを引き起こすことがあります。他にも疾病や特定の薬の服用による副作用によって、耳鳴りを引き起こす可能性があります。難聴の疑いがなくても、耳鳴りが起こるようになったら、耳鼻咽喉科の専門医に受診して相談することをお勧めします。
誤解その5:耳鳴りを患うと失聴する
耳鳴りと難聴は共存する可能性がありますが、それらは別々のものです。難聴は耳鳴りが引き起こした結果でなるものではなく、たとえ難聴になったとしても、必ずしも失聴してしまうということはありません。補聴器は聴力を補うことができ、同時に耳鳴りの症状を緩和することができます。
誤解その6:耳鳴りは鳴りやまない
耳鳴りで聞こえる音は人それぞれです。耳鳴りは耳の中で音が鳴っているように聞こえ、「ジー」「ゴー」という音や、「キーン」「ピー」という音に聞こえることもあります。耳鳴りの音は日々変化するので、人それぞれ聞こえる音は異なります。
誤解その7:補聴器は耳鳴りの役に立たない
補聴器技術の進歩により 、外部からの音を増やすことによって難聴と耳鳴りの症状の両方を管理することで、耳鳴りを緩和することができるようになりました。
誤解その8:耳鳴りを治療する薬がある
残念ながら、耳鳴りを治療するための魔法の薬はありません。しかしながら、耳鳴りの症状を和らげることができる対処法はあります。たとえば、音響療法(TRT療法)は進歩しており、大きな成功を収めています。症状を緩和する他の方法には、補聴器、瞑想、ストレス解消、食生活の改善、運動などがあります。どの対処法が良いのかは、耳鼻咽喉科の専門医と相談することをお勧めします。
誤解その9:耳鳴りは、主に大音量で音楽を聴くことや、イヤホンを使うことで起こる
耳鳴りは、過度に大音量で音楽を聴くことや、過度に大きな騒音にさらせることで引き起こされる可能性があることは確かですが、さまざまな原因が考えられます。年齢、民族、健康状態、経済状況などを問わず、さまざまな人たちが耳鳴りを患っており、明白な理由が存在しません。つまり、過度に大きな音量で音楽を聴いたり、イヤホンを使用したりしないからといって、耳鳴りが起こらないとは限りません。
誤解その10:耳鳴りは気のせい
他の人があなたの耳鳴りを「聞く」ことができなく、耳鳴りが起こっていることを示すテスト結果がないことから、耳鳴りが気のせいだということにはなりません。世界中で何百万人もの人たちが耳鳴りに苦しんでおり、軽度なものから苦痛を伴うものまでさまざまです。我慢してはいけません。まずは耳鼻咽喉科の専門医を受診して、適切な対処法や治療法について相談しましょう。
あなたが、世界中で耳鳴りに苦しんでいる何百万もの人たちの中の一人なら 、まずは正しい知識を得ることが最初のステップです。耳鼻咽喉科の専門医による治療と並行して、日常生活でのセルフケアも続けてください。
【本件に関するお問い合わせ先】
オーティコン補聴器 (デジタルマーケティング:林田)
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