かぼちゃの中身をくりぬいて顔をつけた「ジャックオーランタン」や、怖いお化けのディスプレーなどを街頭で見かけることが増えました。小さいお子さんが可愛い仮装をした姿を見かけることも・・・。ご自身やお子さま、お友達と一緒にハロウィンを楽しむ予定がある皆様へ、もし聞こえの問題があったり聞こえに不安を抱えていても、事前にしっかり準備をすることでアメリカ生まれの行事を思いっきり楽しんでいただけます。
ところでデンマークの人々にとってのハロウィンとは?
オーティコン補聴器はアンデルセンでおなじみの北欧デンマークで生まれた製品です。たくさんの物語が生まれ代々受け継がれてきた歴史の深いデンマークでは、ハロウィンはどのように楽しまれているでしょうか?
ロウィンが祝われるのは10月31日ですが、キリスト教徒の人々にとってこの日は、万聖節(諸聖人の日)を翌日に控えた前夜です。キリスト教の人々にとってこの日が大切な日となるよりずっと前から、10月31日はアイルランドから伝わったお祭り、サウィン祭(Samhain)を起源とする北半球への冬の到来を告げる日でした。
デンマークや北欧そしてヨーロッパでは(地域によっても少しずつお話は変わり、伝説も諸説あります)、悪霊やゴブリン、インプとよばれる中世から信じられている小鬼のような精霊たちがいろいろなところにいると信じられていました。10月31日の真夜中に、これらの精霊たちがみんな、寒さを逃れるために地球の地中深部に身を隠すとされ、この寒い冬のあいだ身を隠す前に、悪霊や精霊たちによって真夜中までの数時間、多くのいたずらが行われるとされてきました。
現在ハロウィンのかぼちゃは、このお祭りのいわば一つの代名詞ですが、もともとは野菜のカブ(ビーツ)に怖い顔が刻まれ、これを窓の外に飾ることで冬の悪魔から身を守る意味があったとされてきました。
冬を告げるお祭りは、その後カトリック教徒の人々によってハロウ イブ(Hallow eve)となり、その後ハロウィンとなりました。デンマークでは、この古くからの冬の悪霊除けは7世紀にはじまり、デンマークの主教がカトリックからプロテスタントに代わるまで18世紀まで続きます。
子供たちが「Trick or Treat!(トリックオアトリート)」と唱えながら家々を訪れるアメリカ式のハロウィンはデンマークに90年代に広まり、それまではかぼちゃのランタンは一般的ではなかったようですが、デンマークの子供たちの秋休みとも重なって特にここ10年で、年々盛り上がりを見せているそうです。
一方で、デンマークのプロテスタントの人々にとっては、万聖節(本来万聖節は、カトリック教徒とイギリス国教会の祝日)は、亡くなった家族など大切な人々を思い出して祈る大切な日であり、11月の第1日曜日には多くの人々が教会を訪れるそうです。
日本でもハロウィンのお祝いは、子供だけではなく大人も楽しむお祭りとして盛り上がりを見せています、夜暗くなってから出かけることもあるこのお祭りを、特にお子さまとともに安全に楽しむヒントをこちらから参照ください。Happy Halloween from Oticon!
ハロウィンを楽しく安全に楽しむためのヒント